- Webマーケティング
- 2021.07.25
今回は、老舗のSEO会社アイオイクスのWebコンサルタントとして活躍する遠藤さん(@KouzaburouE)と氷犬さん(@icedog_410)に、最近のSEO事情についてお話を伺ってきました!
度重なるGoogleの大型アップデートにより、多くのサイト運営者がSEO対策について悩みを抱えていたのではないでしょうか。
そんな問題を解決するべく、今回はSEOにまつわる数々の噂や都市伝説について、老舗のSEO会社に所属する凄腕コンサルタント達の知見を事実ベースで聞いています!
・個人はもう企業ドメインに勝てない?
・記事に「オリジナリティ」って本当に必要なの?
・記事は大量生産すれば勝てるの?
・長文記事は本当に効果がある?
この記事を最後まで読み進めれば、「最新のSEO事情」について知ったうえで、今後個人や企業がどういった施策を取っていけば良いのか全て知れます。
個人でブログやアフィリエイトサイトを運営されている方や、法人でオウンドメディアを運営されている方は、是非参考にしてみてください!
遠藤さん(@KouzaburouE)
アイオイクスのWebコンサルティング事業部マネージャー。
美術大学卒業後、アイオイクスにWebデザイナーとして入社し、10年以上に渡って数多くのSEOプロジェクトに携わる。
「事業理解に基づくWebマーケティング」をモットーに戦略立案・SEO・CV改善・YouTube活用・ソーシャル活用など幅広く支援を行っている。
氷犬(石戸)さん(@icedog_410)
アイオイクスのセールス/コンサルタント。
元は税務署で働く公務員であったが、趣味のブログをきっかけにSEOやWebマーケティングに興味を持ち、2019年にアイオイクスに入社。
自社マーケティングの主担当でもあり、社内の何でも屋。
初芝賢(@hatushiba_ken)
東京フリーランス編集長。現在はシステム開発のPMや新規事業に携わる一方で、フリーランスライターとして出版・キャッチコピー・WEBメディア連載などを手掛けている。東京フリーランスではインタビュアーや司会進行を務めることが多い。
SEOにまつわる“5つの都市伝説”を徹底検証!
今日は「これってぶっちゃけほんとなの?」と思っちゃうようなSEOにまつわる都市伝説についてお聞きしたいのですが…。
巷に溢れる、ほんとかウソかわからないようなSEOに関する話についてお尋ねさせてください!
なんでも気軽にお尋ねください!
都市伝説①:自分でバックリンクを貼れば上位を取れるってほんと?
バックリンクとは?
バックリンク(被リンク)とは、特定のWebページに向けて他のWebサイトから設置されたリンクのこと。
中には中古ドメインを大量に売っているSEO業者も存在すると思うのですが…。
バックリンクは年々利かなくなってきている
なので自演リンクはほとんど無効化されていますし、おそらく100本リンクを貼って1本利くかどうかなのではないかと…。
それだと、大量にバックリンクを貼るようなSEO施策は全く割りに合わないですね…。
なので、中古ドメインを買ってもあまり意味がないのかなと思いますね…。
Googleはリンクスパムを排除して自然リンクのみを活かしたいと思っているのでしょうが、その定義は年々厳しくなっているかなと感じますね…。
自演リンクではなく自然リンクの獲得が重要
何か検証とかされていたんでしょうか…?
ですが、バックリンクの効果が薄まり事業としても成り立たなくなったので、今は全くやっていません。
おそらく100個〜200個にも及ぶフィルターを突破しないと、利くリンクにならないなと痛感しましたね。
弊社では自然リンクの獲得も現在積極的に支援しています。
なので、バックリンクの施策が完全に利かないわけではなく、あくまで「コスパが悪い」ということだと思うんですよね。
リンク事業を企業向けに行うのは費用対効果が悪く、倫理的な問題点もあると総合的に判断しているので、弊社ではもう行っていません。
・自演リンクはどんどん利かなくなってきた。
・Googleのフィルターが年々厳しくなってきている。
・自演リンクではなく自然リンクを獲得することが重要。
都市伝説②:企業ドメインの全盛で個人はもう戦えなくなる?
「もう個人は戦えない」といった噂もちらほら聞くようになったのですが、それって本当ですか?
ではどんなクエリだと個人は難しいのでしょうか!?
YMYLとは?
YMYLは、”Your Money or Your Life”の略称。お金や健康などのジャンルを示すGoogleの検索品質評価ガイドラインに登場する語句である。お金や健康に関する情報は人生に大きく影響を与えるジャンルなので、Googleはコンテンツの評価を厳格にしているとされている。
これは年々厳しくなるでしょうし、将来的にはYMYL以外の領域でもサイトの信頼性を評価する傾向が進んでいくと思います。
E-A-Tとは?
E-A-Tとは、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性 )、Trustworthiness(信頼性)の頭文字を取った略称のこと。Googleが公開する検索品質評価ガイドラインで定義される基準の一つ。
E-A-Tを重視するなら、自分のサイトドメインが強いのかどうか把握しておく必要があると思うのですが、ドメインの強さを正確に測る手法はあるのでしょうか…?
一応Ahrefsという有名な分析ツールが指標として「ドメインランク」を出していますが、その計測は独自の方法で行われているもので、特にGoogleが認めたものではありません。
・個人で戦うなら「YMYL領域」は避けるべき。
・SEOにおいては「専門性・権威性・信頼性」の3つが重要。
都市伝説③:記事の「オリジナリティ」ってほんとに必要なの?
最近だと、上位表示させるためには「オリジナリティ」が必須と言われてきてますが、それは本当なんでしょうか?
これは、先述した「E-A-T」の概念がすごく関係しているんですよ。
「記事の著者や監修者が信頼できる人なのか」がすごく重要になってきているので。
ユーザーの検索行動こそSEOにとって重要なファクターとなる
検索行動がSEOに関係するんでしょうか?
「ユーザーが記事を見た後にどんな行動を取ったか」が重要です。
「本当にこの情報は信頼できるのか」「この商品は本当におすすめなのか」とユーザーが自ら考えるようになっているんですよね。
そういった細かいユーザーの検索行動もGoogleは見てるんです。
「これはアフィリエイトサイトだ」と分かった途端にクリックを止める人も増えてますしね。
なので、「なぜオリジナリティが求められるのか」というと、結局ユーザーのリテラシーが上がれば上がるほどそれが検索行動に現れてくるからなんですよね。
「あからさまなアフィリエイトサイトはクリックしない」と考えるユーザーが増えれば、アフィリエイトサイトの評価も下がってしまいますよね。
noteは著者がハッキリしていますし、Twitterからnoteへ流入させる人も多いですからね。
GoogleはTwitterの情報を拾えてますし、そうしたユーザー行動もあいまってnoteは評価されやすいと感じていますね。
「オリジナリティさえあれば上がる」というわけでもない
オリジナリティの根拠となる指標が影響していると考えるのが自然だと思います。
Googleの検索順位はプログラミングされたロボットが決めているので、人間の感覚をそのまま指標として考えるのは避けたいところです。
・ユーザーの検索行動が記事の評価に還元される。
・オリジナリティがあれば上位表示されるというわけでもない。
都市伝説④:記事を大量生産すれば検索で上位を取れるの?
低品質な記事を見ても、その企業に良い印象なんて持ちませんよね。
たしかに「質の低い記事を一斉削除したら全体的に検索順位が上がった」って話はありますよね。
経済学でいうところの限界効用のようなイメージですね。
ちゃんと自社の事業モデルやコンテンツの意義を理解しているようなライターのニーズは高まると思います。
・質の低い記事の量産はマイナスの評価に振れる場合もある。
・ただし、初期段階だと多少の効果はあるかもしれない。
都市伝説⑤:「長文記事」はやっぱり上位に表示されやすいの?
あと、検索キーワードによっては「長文の記事」が結構上位表示されている気がしますが、やっぱり長文記事って有効なんですか?
というのも、ドメインの強さや情報、構成がほぼ同じサイトが2つ並んだとすれば、あとは「情報量」の差で評価されるんじゃないかと思うんですよ。
これと同じ原理で、Googleも情報量の多い方を選んでるんじゃないかなと。
有効なインデックスページがあれば、そこから内部リンクも貼れますしね!
・ドメインの強さや情報の質が同じなら、あとは情報量の差で評価される可能性がある。
今後個人や企業がやるべきSEO対策とは?
勝てない領域で戦わずに、自社の強みを活かす
例えば、狙いたいと思ったキーワードで検索したときに、明らかに大手企業が上位を陣取っていたり、政府や特定の機関しか検索結果に並んでいなかったりする領域は避けるべきです。
「SEOは頑張れば何とかなるのでは?」と思われている方もいるかもしれませんが、実際には頑張っても何ともならないキーワードや領域が数多く存在します。
具体的には、どういうキーワードを狙っていくのが良いのでしょうか?
そういったキーワードは上位表示する難易度が低い傾向にありますし、ユーザーのモチベーションが高く、コンバージョンに繋がりやすいので狙う価値は高いです。
となると、SEOですぐに大きな成果を上げることは難しいんですか?
まずは取れるところから取るという発想で、少しずつ結果を積み重ねていくことをおすすめします。
企業は「売り上げの最大化」を第一に考えるべし!
いくらSEOを頑張ってアクセスを稼いでも、売上に寄与しなければ意味がありませんからね。
そこで、弊社では、CV(コンバージョン)を最適化させるための「CRO」に取り組んでいます。
CVR(コンバージョン率)を改善して最適化するための施策や取り組みをCRO(Conversion Rate Optimization)と呼んでいます。
SEO自体は検索から流入を取ることが目的ですが、弊社ではそこからCVまでをスムーズに導く導線設計も同時に考えていますね。
具体的な施策や組み合わせってありますか?
CROでは、そういった「ユーザー行動の改善」を行うわけですが、その改善がSEOにポジティブに働くこともあるんですよ。
個人ならSEOにこだわらないことも大事
個人がSEOに取り組むなら、どんな攻め方がベストなのでしょうか?
そうなんですか!?
最近のSEOは、SNSのようなSEO以外の外部要素も大きく影響するので、その考え方が結果的にSEOに良い影響を与えることもあります。
そうした土台ができてから、中長期的な戦略としてSEOに取り組むのがいいと思いますね。
まとめ:ユーザーにとって価値あるコンテンツを届けよう
以上、SEOにおいて、Googleの評価はどんどん厳しさを増していますが、決して「評価が厳しくなる=順位を落とされる」というわけではありません。
ユーザーにとって価値のないコンテンツが淘汰されていく傾向にあるので、逆に高品質で価値のあるコンテンツはGoogleに評価してもらえる可能性が上がるでしょう。常に「ユーザーファースト」の視点を持ちつつ、今後のサイト運営に活かしてみてください!
なお、アイオイクスさんでは、SEOやコンバージョン改善を中心としたWebマーケティングのコンサルティングサービスを提供しています!
SEOはもちろんのこと、その他の集客施策や、お問い合わせを増やす施策まで、いろいろなお話を聞けます。
これからWebマーケティングに注力していきたい…。
SEOの施策実行を手伝ってほしい…。
Webサイトの診断をしてほしい…。
このような方は、ぜひ一度お問い合わせをされてみてはいかがでしょうか。