19歳の大学生がノーコードで月16万PVのサークル情報アプリを2週間でリリース!? 明治大学情報局のノーコード活用事例を徹底取材!

19歳の大学生がノーコードで月16万PVのサークル情報アプリを2週間でリリース!? 明治大学情報局のノーコード活用事例を徹底取材!

19歳の明治大学の学生がノーコードツールで、月16万PVの情報アプリをリリースしたことで話題になっています。そこで今回はノーコードで情報アプリをリリースした明大専門メディアを運営している菅澤さんにお話を聞いてきました。

驚きなのはアプリの企画からリリースまで何と2週間程度しかからなかったことです。
しかも最高月16万PVと大学内最大級の情報メディアになって大成功をおさめています。

そこで、インタビューでは菅澤さんにノーコードでアプリを企画・リリースした理由や、ヒットさせるまでに行った工夫について聞いています!
これからノーコードでアプリを作ってヒットさせたいと思っている人、必見です!

菅澤さん
【インタビュイープロフィール】
菅澤さん(@sugasawros
明治大学政治経済学部2年生。明治大学情報局という明大生向けの専門メディアを運営。ノーコードツールで開発した明大生向けの情報アプリ「Mei-Mei」をリリースし注目を集める。サークルや大学関連の学生にとって役立つ情報を意欲的に発信している。

初芝
【インタビュアープロフィール】
初芝賢(@hatushiba_ken
東京フリーランス編集長。フリーランスライターとして出版・キャッチコピー・WEBメディア連載などを手掛ける。

1年で急成長した明治大学情報局

初芝
本日はよろしくお願いします!早速ですが、菅澤さんの活動について教えていただけますか?

菅澤さん
明治大学情報局という明大生むけ情報メディアのサークルを運営しています!
去年から本格的に活動開始した団体なのですが、「Mei-Mei」という明大生向けの情報アプリをリリースしたりWebメディアやSNSの運用したりして明大生に役立つ情報を発信しています!


(明治大学情報局公式ページより引用

初芝
もともと明大生向けの情報を発信されていたんですね!
アプリがヒットしたと伺いましたが、実際のアクセス数はどれくらいだったのでしょうか?

菅澤さん
アプリは最高で月に16万PVまで伸びました!
もともと運営していた明治大学情報局のWebメディアが13万PVなので、それを一気に追い越しました。
また、TwitterのSNSアカウントのフォロワー数も7000人に届きそうです。

明治大学情報局は団体としては本格的に活動をはじめたのは去年なので、まだ1年程度しか経っていません。

初芝
一年でそこまでいくなんてすごい!
しかも新しく作ったアプリの方がアクセス数が多くなるほどとは…!

ノーコードで開発した明大生向け情報アプリ「Mei-Mei」

情報をストックし、検索性を高められるのがアプリならではの強み!

初芝
「Mei-Mei」は具体的にどのようなアプリですか?

菅澤さん
Mei-Mei明大生向けの情報アプリです。
大学にあるサークルの紹介情報をはじめ、ゼミの情報、学事日程、明治大学付近の飲食店、明治大学と提携している病院まで幅広くまとめて発信しています。

初芝
大学生全体じゃなくて明大生に特化したニッチな情報アプリなんですね。
でも何故、Webメディアだけでなく、明大生向けの情報アプリを作ろうと思ったのでしょうか?

菅澤さん
コロナの影響で情報が錯綜する中、明大生にとって必要な情報を整理して届けたかったからです。
大学の講義がオンラインになったことで、学生に必要な情報が全然入ってきていなかったんです。
特に大学に友達も先輩もいない新入生にとっては深刻な問題です。

菅澤さん
でも、アプリだったら学生も気軽に見やすいし、Webメディアよりも情報を整理して伝えやすいと思いまして。
新入生はサークル選びもまともにできない状況だったので、まずはサークル情報をまとめて見れるようにしました。それが多くの人に見てもらえたんです。

初芝
たしかにサークルや大学の講義、単位の情報って先輩や友人から聞きますよね。その情報源が欠けてしまったのを埋める形でアプリをリリースしたんすね。
実際にアプリで出してみて、「アプリにしてみて良かったな」と感じた部分はありましたか?

菅澤さん
情報をまとめて届けながらストックできるのが良いですね!
例えばSNSでも最新情報は取得できますが、すぐに情報が流れてしまいますよね
でもアプリだと最新情報を届けながらも、過去の情報も見やすいんです。

初芝
なるほど!SNSだとタイムラインですぐにログが流れてしまいますし、まとまっていると便利ですね!
でも学生向けの情報発信サイトって他にもなかったのでしょうか?それこそ大学の公式HPにも情報はまとまっていないのかなと思いまして。

菅澤さん
明治大学でサークルやゼミを網羅的に紹介しているメディアは僕が知る限りありませんでした。
また明治大学の公式サイトもありますが、少し情報が分かりづらいと感じるところがあるんです。

菅澤さん
例えば明治大学では特定の病院と提携していて学生証を見せれば無料で診断できるという仕組みがあります。
ただ、公式ページだとpdfファイルに病院一覧が書いてあるだけで分かりづらかったんですよね。
でも、同じデータをアプリに取り込めば、検索で必要な情報を簡単に見つけられるようになります。地図や検索機能もアプリならつけられますしね。

初芝
なるほど、もともとニーズがあるけども整理されていなかった情報をまとめたのに加え、ニーズはあるけど見づらいデータを使いやすくしたんですね!
特に「一般公開されている使いづらい一次情報を便利な形に加工する」という発想は情報発信アプリを作ろうとしている人にとってヒントになりそうですね!

高速リリースするため、ノーコードツール”glide”でアプリを開発!

初芝
ちなみに、ノーコードでアプリをつくろうとしたきっかけはどのようなものだったのでしょうか?

菅澤さん
ノーコードなら技術と大きな開発費もいらず、しかもすぐにリリースできるからです。
コロナの影響で通常の学生生活を送れない人がいない中、「すぐに何とかしたい!」という思いがありました。

菅澤さん
そんなときに慶應義塾大学の塾生情報局の方からノーコードが熱い!という教えてもらったんです。
それで実際にglideというノーコードツールで情報アプリをつくることにしました。


(glide公式ページより引用

glideとはコーディング不要でスプレッドシートから簡単にモバイルアプリをつくることができるノーコードツール。スプレッドシートに情報を加えGlideと紐づけるだけでアプリをつくれます。

ノーコードでアプリのリリース期間はたったの2週間!?

初芝
ノーコードならすぐにアプリのリリースができるということですが、実際にはMei-Meiをリリースするのにどれ位の時間がかかりましたか?

菅澤さん
実は約2週間でリリースまでもっていくことができました。

初芝
え!たったの2週間でアプリをリリースできたんですか!?

菅澤さん
はい。企画は1〜2日で決まってアプリの制作自体は1週間もかからなかったかもしれません。
すぐにアプリをリリースして実際にマーケティングに入ることができました

菅澤さん
僕達以外にも明大生向けの情報発信をしようと考えている人達はいました。でも開発やデザインに時間がかかり、リリースまでに時間がかかってしまっていたんです。
一方で僕達はノーコードでいち早くアプリをリリースし、学生の反応を見ながらサービスを育てていくという方法を取りました。
結果的にこのやり方が良かったのだと思います。

初芝
サッと出して改善していけるというのはまさにノーコードの強みですね…!

Mei-Meiを16万PVにまで伸ばすために行ったこととは?

初芝
ノーコードですぐにアプリはつくれても、最大16万PVまで利用者を増やすのは簡単ではありませんよね。
どうやってMei-Meiはどのようなマーケティング戦略で月間16万PVのアプリにまで成長させたのでしょうか?

菅澤さん
まずはコアな価値をギュっと絞りました。
明治大学情報局自体は総合的な情報メディアです。でも最初からあれもこれも載せようとするとリリースまで時間もかかります。
そこでMei-Meiは「まずは今確実にみんなが困っているサークル情報を届けよう!」、学生向けのサークル情報アプリとしてリリースしました。

菅澤さん
そして次に、身近な人に声をかけて初期ユーザーを獲得しました。
サークル紹介アプリを作る以上、色んなサークルさんに情報を提供してもらわなければいけません。
でも公開されているのアプリが登録者数0だったら誰も登録してくれませんよね?
なので友人がいるサークルに少しずつ声をかけ、登録してくれるよう直接頼んだんです。
菅澤さん
そうして地道に15〜20位のサークルに情報を登録してもらったのですが、そこからは面識がないサークルからもMei-Meiに登録させて欲しいという声が届くようになりました。
自分から営業しなくても声がかかるようになったんです。
今では登録していただいているサークル数が130〜150位までになりましたね。
初芝
コアバリューの設定から初期ユーザーの獲得って、まるでスタートアップみたいですね…!
それにしても、口コミでユーザーが増えていったというのもすごいですね!

菅澤さん
実はそこも少し工夫していたところなんです。
Mei-Meiに登録してくれるサークルが増えてくると、営業しなくてもサークルの方から載せて欲しいと言われるようになりました。
そこで、掲載する代わりにTwitterで明治大学情報局やMei-Meiで発信している内容をリツイートしてもらうことにしたんです。

菅澤さん
サークル側も人を集めないとサークルを維持できないので自発的に情報を拡散してくれました。
そうするうちに「Mei-Meiっていうところでサークル情報をまとめているらしい」「Mei-Meiに言えばサークル情報載せてくれるらしい」と認知が広がっていったんです。
今はサークル情報だけでなくゼミ情報をまとめているところなのですが、そちらも「ゼミ情報はMei-Meiでバッチリ確認できる!」とブランディングしていきたいと思っています。

初芝
うーん、本当に戦略的…!
それにしても100を超えるサークル情報を管理するのも大変そうですが、その点で工夫したことはありましたか?

菅澤さん
数が増えるにつれ次第にデータ管理が煩雑になるという課題が生まれましたね。
そこで、今ではGlideのデータフォーマットに合わせる形でGoogleフォームを作成し、サークルさんに記入してもらうようにしています。
Googleフォームに入力してもらった情報はGoogleのスプレッドシートで吐き出せるので、今はそれをGlideのデータベース(スプレッドシート)にコピペするだけでデータの追加ができています。

Glideがデータベースとしてスプレッドシートを使っているからこそできる運用ですね。

初芝
なるほど!
Googleフォームで情報収集⇨スプレッドシートに貼り付けは他のアプリでも応用できそうですね!
スクリプト書いたらそこすらも自動化できそう!

技術力がなくても情報発信とマーケティングで伸ばせた

初芝
今回ノーコードで開発してみて、プログラミングの技術がなくて困ったことはありましたか?

菅澤さん
特に問題はありませんでした。
僕達はプログラミングの技術力はありませんでしたが、メディアを運営していたことで作るべきものがハッキリしていたんです。
ユーザーの課題や求められている情報を把握できていたので、必要な機能だけを短期間で実装してすぐにリリースできました。

初芝
情報発信とマーケティングのノウハウがあったからこそ開発に迷いがなかったんですね!

菅澤さん
アイデアがあってユーザーの声を聞ける環境もあれば、どんどんノーコードのおかげでアプリをリリースできる感覚があります。
それこそまずは出してみて、そこからユーザーの声を聞いて改善していけばいいので。

初芝
たしかにアイデアとマーケティング能力があれば、ノーコードをいくらでも活かせますね!!

情報紹介アプリを超えて、一つのビジネスに

初芝
これから明治大学情報局さんはどんな展開を考えていますか?

菅澤さん
サークル紹介だけでなく授業紹介・ゼミ紹介・飲食店紹介など情報発信のコンテンツを広げていきたいですし、新しいビジネスチャンスも模索しています。
たくさんの明治大学生が見ているため、広告をはじめとした様々な可能性があると考えています。

初芝
もはやサークル活動というより事業ですね…!

菅澤さん
ノーコードを使えばアイデアさえあれば、いろいろなビジネスができると思います!

今はできることを増やすため、Bubbleの勉強中!

初芝
ちなみに、アプリを開発する中でプログラミングを勉強しようとは思いませんでしたか?

菅澤さん
特にはしていません。HTMLやCSSといったコーディングの勉強はしましたが、それもWordPressがあるしいいかなと考えています。
それよりも僕らはアイデアを大事にしているので、明治大学情報局内でノーコード大会を開いてサービスを作ってもらう企画をしています。

菅澤さん
でもglideだけだとできることは限られるので、個人的にBubbleの勉強もしています。
ノーコードツールを使えるようになれば仕事の幅も広げられるので、最近は東京フリーランスさんの運営するノーコード学習サービスpuzzlyにも登録しました(笑)

初芝
なんと、ありがとうございます!(笑)

本日は技術がなくてもアイデアさえあればノーコードでサービスを提供できる可能性を感じました!
お話ありがとうございました!

puzzlyとは:東京フリーランスが運営するノーコード学習コンテンツ。今回、紹介したGlideを使ってアプリをつくってみるコースもあります。
Bubbleとは:直感的にWebアプリを開発できるノーコードツール。フロントエンドからバックエンドまで柔軟に開発ができカスタマイズ性が高く人気を集めています。

終わりに

明治大学情報局がノーコードで情報アプリを約2週間でリリースし学生に必要な情報を届けながらメディアとして成長していった事例をご紹介しました。
プログラミングができなくてもアイデアさえあればノーコードでサービスを形にできてしまう時代の象徴的な事例でしたね。

また今回のインタビュイーの菅澤さんはまだ19歳。まさにノーコードネイティブですね。
これからもノーコードでサービスやビジネスをはじめる若い人達が増えていくかもしれませんね…!

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