Web制作の副業の始め方|仕事の種類と単価相場、卒業生46人の初案件ルート

「Web制作の副業に興味はあるけれど、何ができればいくらの仕事になるのか分からない」「未経験の初心者でも案件は取れるのか」。本業を続けながらWeb制作を学ぼうとする人の多くが、まずこの2つで迷います。

本記事は、オンラインスクール「デイトラ」を運営する株式会社デイトラの情報局の記事です。Web制作の副業で受けられる仕事の種類と必要なスキル、出典のある単価相場、未経験からの手順と期間の目安、最初の案件の取り方を、情報局で公開している卒業生インタビューのデータとあわせて整理しました。

この記事の結論

・Web制作の副業は、コーディング代行・LP制作・WordPressサイト制作・既存サイトの修正や保守の4種類から始めるのが一般的です。
・未経験からの学習量は、デイトラWeb制作コースの想定で平日2時間・休日4時間、初級・中級・上級が各30日です。本業と並行した卒業生は、最初の案件まで数か月から1年以上かかっています。
・最初の案件はクラウドソーシング経由が最も多く、情報局の卒業生インタビューでWeb制作を学んで副業収入を得ていた46人のうち21人でした。次いで知人のつながり、求人サイト、デイトラのコミュニティです。

Web制作の副業で受けられる仕事の種類と必要なスキル

Web制作の副業は、デザイナーや制作会社が作ったデザインを、ブラウザで表示できるWebページに組み立てる仕事が中心です。
初心者が最初に受けやすいのは、次の4種類です。

仕事の種類 主な内容 必要なスキル 発注相場の目安(クラウドワークス)
コーディング代行 デザインカンプ(完成見本)をHTML/CSSでWebページにする HTML/CSS、JavaScript(jQuery)、Sass、Figmaからの数値の読み取り、スマホ対応 サイトコーディング(レスポンシブなし)1ページ30,000円〜
LP制作 商品やサービスを紹介する縦長の1ページを作る コーディング代行のスキル+アニメーションの実装 デザイン・コーディング込み(長さ3000px程度)で1ページ100,000円〜
WordPressサイト制作・WordPress化 お客さまが自分で更新できるサイトを作る、既存サイトをWordPressに載せ替える PHPの基礎、WordPressのテーマの仕組み、カスタムフィールド WordPressに限った相場の記載なし(ホームページ制作はTOP・下層の2ページで200,000円〜)
修正・更新・保守 文章や画像の差し替え、ページの追加、既存サイトの改修 他人が書いたコードを読む力、WordPressの管理画面、サーバーの操作 文章変更・画像差し替えで30,000円〜

相場の出典は、発注者向けのクラウドワークス発注相場です(2026年9月30日確認)。
「〜」は発注者が予算を組むときの下限の目安で、実績のない初心者がこの金額で受注できることを示すものではありません。

必要なスキルは、デイトラWeb制作コースのカリキュラムの順番とほぼ重なります。初級でHTML/CSS・JavaScript・jQuery・Sassの基礎とポートフォリオサイトの公開、中級でFigmaのデザインカンプからのコーディングとアニメーション、上級でPHPとWordPressのオリジナルテーマ制作を学ぶ構成です(Web制作コースの公式ページより)。

なお、プログラミングを使わずにSTUDIOなどのノーコードツールでサイトを作る副業もあります。こちらは別の記事で詳しく紹介しています。

Web制作の副業の単価相場と、卒業生の収入の実例

サイト全体の制作費の相場も見ておきましょう。
Web制作会社の紹介サービス「Web幹事」が自社経由の発注データから算出したLP制作の費用は、平均55.4万円・中央値40.0万円です(2026年5月31日更新)。同じ記事では、10万円以下の価格帯を「テンプレートのデザインを活用」する依頼で、依頼先はフリーランスとしています。

この金額には、企画・デザイン・原稿づくりが含まれます。
副業のコーダーが受けるのは、多くの場合そのうちのコーディングの部分です。そのため、受け取る金額は発注金額の全体よりも小さくなります。

では、実際に副業を始めた人はどれくらい稼いでいるのでしょうか。
情報局の卒業生インタビューで、金額まで確認できた例は次のとおりです(いずれもインタビュー当時)。

  • 毎月プラス5万円ほどを安定して得ている(KAZUさん、本業はIT企業の人事)
  • 目標だった月5万円の副業収入を得られるようになった(おばけんさん、本業は電気メーカー)
  • 仕事を始めて半年程度で受講費を回収した(こりんさん、本業はメーカーの品質管理)
  • Web制作の収入だけで最高で月20万円ほど(いぬすけさん、エンジニアとして3年の実務経験あり)

最初の1件の金額まで話している人は多くありません。
まず月5万円前後、または受講費の回収を最初の目標にしている人が多いことは、インタビューから読み取れます。

未経験からWeb制作の副業を始める手順(ロードマップ)

本業と並行して始める場合の手順です。学習の途中から応募を始める人もいるので、順番は目安として考えてください。

  1. 目標額と期限を決める:2022年10月に学び始めたおばけんさんは、「2023年10月までに月5万円の副業収入を得る」という目標を立てていました。
  2. HTML/CSSの基礎を学び、自分のポートフォリオサイトを公開する:サーバーを契約し、サイトを公開するところまで進めます。
  3. デザインカンプからのコーディングを練習する:コーディング代行とLP制作で求められる力です。
  4. WordPressを学ぶ:WordPress化や修正の案件に対応できるようになります。
  5. ポートフォリオに制作物を載せる:KAZUさんは、デイトラの講座で作ったサイトだけを載せたポートフォリオで初案件を受けています。
  6. 応募・営業を始める:クラウドソーシング、知人への声かけ、SNSでの発信などを並行します。
  7. 継続の取引につなげる:一度の仕事から業務委託の契約に進むと、案件探しの手間が減ります。

期間の目安:公式の想定と卒業生の実際

デイトラWeb制作コースの公式ページでは、初級・中級・上級がそれぞれ30日、平日は1日2時間・休日は1日4時間程度を想定しています。1週間に直すと約18時間です。

卒業生(インタビュー当時) 学び方 かかった期間
たくみさん 平日4〜5時間、休日10時間ほど 約4か月でカリキュラムを修了
まきせさん 本業・育児と並行。朝と帰宅後に学習 丸1年で卒業制作まで完了し、翌月から営業開始
KAZUさん 在宅の本業と並行 学習期間の半年〜9か月ほどで初案件
たつおさん 週6回ほどの朝活で継続 受講開始から8か月目で初受注

1日に使える時間が短ければ、その分だけ期間は延びます。
学習が思うように進まないときの工夫は、Web制作コースの受講生94人の事例をまとめた記事が参考になります。

初心者が最初の案件を取る方法

情報局で公開している卒業生インタビュー256人分のうち、受講したコースにWeb制作を含み、インタビュー当時に副業で収入を得ていた46人を数えました(Shopify・動画編集などとの併用を含む)。
最初の仕事のきっかけは次のとおりです。

最初の仕事のきっかけ 人数(46人中)
クラウドソーシング 21人
知人・前職のつながり 6人
求人サイト・転職活動 6人
デイトラのコミュニティ・案件紹介 5人
営業(メール・DMなど) 4人
その他・記載なし 4人

クラウドソーシング:応募の早さと数で勝負する

クラウドワークスやランサーズなどの仲介サービスです。実績ゼロでも応募できるため、最初の1件に使う人が最も多くいます。
まきせさんは「誰よりも早く応募する」ことを心がけ、実績の代わりに対応の丁寧さなどのソフトスキルを応募文に書いたと話しています。たつおさんは毎日3〜4件ずつ、約20件応募して初受注しました。

知人・前職のつながり:「学んでいる」と周りに伝える

KAZUさんは、友人を通じて紹介されたフリーランスのコーダーに、初対面の日にポートフォリオを見せました。その場で10ページ分のコーポレートサイトのコーディングを任されています。

SNS・コミュニティ:学習記録を発信する

Xで「#デイトラ」をつけて学習初日から記録を毎日投稿し、DM経由で初案件を受けた受講生もいます(上で紹介した94人の事例記事のミコトさん)。デイトラのコミュニティで、受講生や卒業生から仕事を紹介されるケースもあります。

制作会社への応募・営業:数をこなして継続の取引にする

たくみさんは、クラウドソーシングで約30社、Web制作会社へ約200社に応募文を送り、2社と業務委託契約を結びました。
営業の具体的な方法は、次の記事で7つにまとめています。

Web制作の副業が「稼げない」と言われる理由と対策

「Web制作の副業は稼げない」という声には、いくつかの理由があります。卒業生の話から、それぞれの対策を整理しました。

稼げないと言われる理由 対策
学習が途中で止まり、仕事ができる段階まで届かない 学習時間を先に予定に入れる。短い時間でも毎日続ける
応募の数が少なく、受からないうちにやめてしまう 数十件の応募を前提にする。受からない期間は提案文を見直す
実績がなく選ばれない 学習で作ったサイトをポートフォリオにする。返信の早さや丁寧さを伝える
低単価の案件だけで終わる クラウドソーシングの取引から、業務委託や直接の契約に進む
コーディングだけでは差がつきにくい WordPressや修正・保守にも対応する。AIを作業の補助に使う

とぅさんは、約20件応募しても受からない期間が2か月ほど続きました。最終的に、コーディングとWordPress入稿の案件を受注しています。受注の理由は「レスポンスが早くて丁寧」だったことだと、本人が投稿で紹介しています。
おばけんさんも、営業開始から2か月は毎日5件ほど提案文を送っても結果が出ませんでした。デイトラの営業支援コース(インタビュー当時の名称)でメンターから提案文の助言を受け、3か月目に初案件を受注しています。

まきせさんは、クラウドソーシングで一度仕事を受けた相手から「うちと契約しませんか」と声がかかる形が多いと話しています。インタビュー当時は業務委託3社と契約していました。
最初は低単価でも、続けて頼まれる関係を作ることが、収入を安定させる近道になっています。

未経験から始めるならWeb制作とWebデザインのどちらがよいか、という疑問には次の記事で答えています。

AIでWeb制作の副業はどう変わったか

AIの登場で、コーディングの作業時間は短くなりました。
情報局の解説記事では、400件以上のWeb制作に関わってきたはにわまんさんが、Claude CodeとFigma MCPを使ってデザインカンプからHTML/CSSをAIに生成させる手順を紹介しています。同じ記事では、AIが対応しきれなかった箇所を人が確認・修正する流れも解説しています。

品質が同じなら、AIで効率よく実装するコーダーのほうが選ばれやすい状況も起き始めている、と同記事は伝えています。

一方で、AIに任せきりにすると乱雑なコードになることが少なくありません。はにわまんさんは別の対談で、AIが書いたコードの良し悪しを判断できる「AIを使える目」を持つことをすすめています。同記事では、元のコードを読み解く必要がある既存サイトの改修の仕事は残るとも解説しています(Web制作はオワコン?ベテランコーダーがAI時代の生き残り術を解説)。

卒業生も、AIを学習と実務の両方で使っています。
たくみさんは、難しかった中級編の課題にAIと検索を使って取り組みました。まきせさんは、初案件で他人の書いたコードが分からず困ったとき、AIを使いながら納期に間に合わせたと話しています。

AIで下書きは速くなりましたが、正しいかを判断するための基礎は、これまでどおり自分で身につける必要があります。

卒業生の実例:最初の案件までの期間・ルート・金額

本業を続けながらWeb制作の副業を始めたデイトラ卒業生の例です。いずれもインタビュー当時の内容で、金額はインタビュー本文で確認できたものだけを載せています。

卒業生 本業 最初の案件までの期間 ルートと内容 収入についての記載
まきせさん 営業職(新潟県在住) 2024年1月に受講開始、12月に卒業制作を終え、2025年1月に営業開始 クラウドソーシング。既存のホームページに独立したページを追加する案件 金額の記載なし。業務委託3社と契約
KAZUさん IT企業の人事(在宅) 学習期間の半年〜9か月ほど 知人の紹介。10ページのコーポレートサイトのコーディング 毎月プラス5万円ほど
こりんさん メーカーの品質管理 2023年7月に受講開始。インタビュー時点で副業開始から8か月ほど クラウドワークス。LPのコーディング 仕事を始めて半年程度で受講費を回収
たくみさん 製造業の会社員 約4か月でカリキュラムを修了 クラウドソーシング約30社、制作会社約200社に応募し2社と業務委託契約 受講開始から8か月で2コースの受講料を回収(受注額ベース)
たつおさん 会社員 受講開始から8か月目。応募開始から2〜3週間 クラウドソーシング。Figmaのデザインのコーディング 月5万円の目標がまもなく達成できそう
とぅさん 病院の臨床検査技師 約2か月・約20件の応募を経て初受注 クラウドワークス。コーディングとWordPress入稿 金額の記載なし
おばけんさん 電気メーカーの会社員 営業開始から3か月目 クラウドソーシング 月5万円
いぬすけさん プロジェクトマネジメント(エンジニア経験3年) 記載なし 知人の紹介(制作会社とつながりのある知人) Web制作だけで最高で月20万円ほど

学び始めから最初の案件までの期間は、数か月から1年以上まで幅があります。
KAZUさんは、講座の課題で作ったポートフォリオについて、次のように話しています。

「デイトラの講座の中で作ったサイトだけを載せていたんですけど、それを見て『じゃあお願いしようかな』って言ってくださって」(KAZUさん)

※個人の成果であり、同様の成果を保証するものではありません。

Web制作の副業に関するよくある質問

Web制作の副業は、未経験から何か月で始められますか?

デイトラWeb制作コースの想定は、平日2時間・休日4時間で初級・中級・上級が各30日です。本業と並行した卒業生では、約4か月でカリキュラムを終えた人も、丸1年かけた人もいます。最初の案件までの期間は、数か月から1年以上まで幅があります。

Web制作の副業で月5万円は稼げますか?

卒業生インタビューには、副業で月5万円ほどを得ている人が複数います。ただし、学習時間や応募の数によって結果は変わり、必ず稼げるとは言えません。

初心者は、どんな案件から受けるとよいですか?

デザインが用意されたページのコーディングや、既存サイトの修正は、作業範囲がはっきりしていて受けやすい仕事です。卒業生の初案件にも、LPのコーディングや既存サイトへのページ追加がありました。

ノーコードのWeb制作の副業とは何が違いますか?

ノーコードはSTUDIOなどのツールでサイトを作る方法で、コードを書く量が少なくて済みます。HTML/CSSやWordPressの案件は、コードを書いて作る仕事です。どちらを選ぶかは、受けたい案件の種類で決めるとよいでしょう。

40代・50代からでもWeb制作の副業は始められますか?

年齢の制限はありません。情報局の卒業生インタビューには、40歳を目前に未経験から学び始め、副業で月5万円を得ているおばけんさんもいます。学習時間をどう確保するかが、年齢よりも大きな分かれ目になります。

副業目的でも専門実践教育訓練給付金は使えますか?

専門実践教育訓練給付金の対象として発表されているのは、デイトラWeb制作コース(単体)です。支給には一定の条件があり、受講開始前にハローワークでの手続きが必要です。自分が対象になるかは、申し込み前にハローワークで確認してください。

まとめ:Web制作の副業の始め方

Web制作の副業は、コーディング代行・LP制作・WordPress・修正保守の4種類が入口になります。
相場の数字は発注者側の目安で、初心者はまず月5万円前後や受講費の回収を目標にする人が多くいました。

卒業生の多くは、クラウドソーシングで数十件応募して最初の1件を取り、そこから継続の取引や業務委託に広げています。AIで作業は速くなりましたが、コードの良し悪しを判断する基礎は欠かせません。

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Web制作に加えて、Webデザインや営業・案件獲得も学びたい方には、40講座以上が受け放題の「学び放題」(198,000円・税込の買い切り)があります。Web制作コースも含まれます。198,000円は学び放題のリリース記念キャンペーンの価格で、2026年中に終わる見込みです(情報局の告知記事より)。なお、給付金の対象として発表されているのはWeb制作コース(単体)です。

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