
Webライターとして頑張っているのに、月5万円の壁がどうしても越えられない
もっと月収を上げたいけれど、何をすればいいのかわからない
このような悩みを抱えていませんか?
がむしゃらに記事を書き続けても思うように稼げず、時間ばかりが過ぎていく──そんな状態に陥ってしまうWebライターは少なくありません。
この記事では、現役Webライター23名へのアンケート結果をもとに、未経験から月収50万円を目指すための具体的なステップを、収入フェーズごとにわかりやすく解説します。
実際に多くの先輩ライターが通ってきた道を辿ることで、最短ルートで収入の壁を突破できます。
収入が伸び悩んでいるWebライターの方は、ぜひ参考にしてください。


初芝賢(@hatushiba_ken)
当メディア「東京フリーランス」の編集長。それ以外にも、マーケティング戦略の立案から広告運用のディレクション、LPOなどマーケティング業務全般を行っている。
月収50万円を達成するWebライターのロードマップ
ここからは、実際に月収50万円以上を稼いでいるWebライターたちが歩んできた、5つの収入フェーズをご紹介します。
各ステップごとに「どのような行動が必要だったのか」を具体的に解説するので、自分の現在地と照らし合わせながら読み進めてみてください。
- フェーズ1: 未経験〜月収5万円
- フェーズ2: 月収5万〜10万円
- フェーズ3: 月収10万〜30万円
- フェーズ4: 月収30万〜50万円
- フェーズ5: 月収50万円〜
フェーズ1:未経験〜月収5万円
未経験からWebライターを始めたばかりの段階では、スキルや知識よりも大切なのが「とにかく動くこと」です。
うまくやろうと準備ばかりしていても、最初から完璧にできる人はいません。
まずは、「1本書いてみる」「1件応募してみる」という一歩を踏み出すことが最優先です。
準備に時間をかけるより、見切り発車でも一歩踏み出すほうが圧倒的に早く成長できます。
よく見られた行動1:とにかく手を動かす
月収5万円を達成した人たちは、まず“動いてみる”ことに注力していました。
- クラウドソーシングで提案・応募を繰り返し、案件を受注
- ジャンルを絞らず、応募できそうな案件に積極的に挑戦
- 多様な案件をこなす中で、自分の得意ジャンルや苦手を発見
量をこなすことで、案件対応やクライアントとのやり取りにも自然と慣れていきます。
よく見られた行動2:ポートフォリオを用意する
自分に実力があるかわからないという不安を解消してくれるのが、ポートフォリオの存在です。
- 自分のブログ、note、Googleドキュメントなどにサンプル記事を掲載
- 得意なジャンルや自分の経験が活かせる内容を中心に構成
ポートフォリオを見せることで、応募時の期待値のズレが防げ、安心して案件を任せてもらいやすくなります。
・まずは手を動かすことが最優先。うまくやる前にやってみる
・提案・応募を繰り返し、案件獲得のチャンスを増やす
・自分のポートフォリオ(見本記事)を必ず用意する
・ジャンルは絞らず、幅広くチャレンジして経験値を積む
・完璧を目指さず、仕事に慣れること・実績をつくることに集中する

そのため、少し準備できたらとにかく応募して、行動を積み重ねることが重要です!
フェーズ2:月収5万〜10万円
月収5万円を超え始めたら、次に求められるのは、単価アップや継続受注の仕組みづくりです。
がむしゃらに書くだけの段階から一歩進み、「どうやって価値を提供できるか」を考えることが次の成長につながります。
よく見られた変化1:単価アップのために仕事の中身を変える
執筆以外の工程にも対応することで、1件あたりの単価を引き上げられます。
- 入稿作業や画像作成など、制作の周辺業務も巻き取って対応
- インタビューや取材など、より専門性の高いライティングに挑戦
負荷は増えてしまうものの、報酬が高くなりやすい傾向があります。
よく見られた変化2:営業方法や働き方を見直す
営業方法や働き方を見直している先輩Webライターもいました。
- クラウドソーシングから直営業に切り替え、企業へ直接アプローチ
- 案件が増えたことに対応するため、スケジュール管理を強化
- スキマ時間を活用して構成やリサーチを行い、効率的に執筆を進行
限られた時間でも多くの案件をこなせるようになるため、収入アップにつながります。
よく見られた変化3:マーケティング視点の提案で差別化
成果に結びつく提案ができるライターは、継続依頼や高単価につながりやすくなります。
- 「この記事にこのリンクを入れるとCVが伸びそう」といった提案
- クライアントの目的を意識し、成果を出すことを前提とした執筆
記事の品質だけでなく、「どうすれば読者が行動するか」にフォーカスする視点が求められます。

収入が伸び悩んでいる方は、クライアントが喜ぶようなマーケティング目線での提案をしてみてください!
【補足】マーケティング視点を取り入れると単価が上がる理由
クライアントが記事作成を依頼する目的は、その先にある「商品の売上を上げたい」「自社サービスへの問い合わせを増やしたい」といったビジネス上のゴールを達成するためです。
そのため、クライアントの目的達成に貢献できるマーケティング視点を持ったライターは、「ただ書くだけ」のライターよりも重宝されるため、結果的に高い報酬を得やすくなります。
・執筆以外の業務も巻き取って単価を上げる
・取材・インタビューなど、高単価になりやすい案件に挑戦する
・「成果につながる提案」ができるライターは重宝されやすい
・クラウドソーシングだけに頼らず、直営業で高単価案件を狙う
・複数案件の同時進行に備え、スケジュール管理や時間の使い方を見直す
フェーズ3:月収10万〜30万円
月収が10万円を超えると、生活の基盤がある程度安定し、副業から本業へとライター活動の重みが変わってきます。
このフェーズでは、ただ執筆をこなすだけでは限界が見えてくるため、働き方そのものを大きくシフトする必要があります。
よく見られた変化1:編集やディレクションなどの上流工程に挑戦する
文字単価の積み上げだけでは限界がある中で、ライターから編集者・ディレクターへと役割を広げていく動きが目立ちました。
- 他のライターが書いた記事を添削・修正する
- 記事の企画を立てる、構成を作る
- チームをまとめ、納品スケジュールを管理する
こうした上流工程の業務に関わることで、1件あたりの報酬も大きくなり、自分が手を動かさなくても価値を提供できる領域へとステップアップできます。
よく見られた変化2:BtoBジャンルへシフトし、高単価案件を獲得する
BtoB(法人向け)ライティングは、BtoC(個人向け)と比べて報酬が数倍〜数十倍になることも珍しくありません。
多くのライターがこのタイミングで、「BtoBライティング」を主軸に切り替え、収入のブレイクスルーを実現しています。
- 正社員から非常勤に切り替え、時間を確保しつつBtoB案件に注力
- BtoBでの実績が評価され、編集・校正・ホワイトペーパー作成・LP制作といった別業務の依頼にもつながる
ただの記事執筆ではなく、企業の売上やリード獲得に直結する成果物を作るポジションだからこそ、高単価になるのです。

【補足】BtoB案件の単価が高い理由
BtoB(法人向け)ライティングは、BtoC(個人向け)と比べて圧倒的に高単価になりやすいジャンルです。
その背景にあるのが、取り扱う商材やサービスにかかる金額の規模の違いです。
- BtoC(例:家計簿アプリ) → 月額数百円
- BtoB(例:会計システム) → 月額数万円、導入費用数十〜数百万円
こうした背景から、企業は記事1本にかける予算も高く、「売上につながる」と判断すれば数万円〜十数万円のライティング報酬を支払うことも珍しくありません。
また、ホワイトペーパーやランディングページの執筆など、ブログ以外の仕事もBtoBでは豊富で、幅広い案件につながるのも特長です。
・「ただ書くだけ」から脱却し、編集・企画・管理にも関わる
・高単価なBtoB案件に挑戦し、法人相手の仕事を増やす
・執筆ジャンルを戦略的に見直し、「市場選び」で収入の天井を上げる
・ブログ記事にとどまらず、ホワイトペーパーやLP制作などにも関与する
フェーズ4:月収30万〜50万円
月収30万円を超えると、会社員の平均年収を上回る水準に近づきます。
このフェーズで収入をさらに伸ばすには、ただのライターから抜け出し、より専門性の高い仕事や、経営視点に近い業務に踏み込む必要があります。
この段階で多くのライターが実践していたのは、「自分にしかできない仕事」を明確にし、高付加価値のポジションを確立することでした。
よく見られた変化1:業務の幅を広げ、マーケティングや広報の領域へ
このフェーズに入ると、「Webライター」という肩書きから卒業し、「マーケター」や「広報支援パートナー」として活動する人も増えてきます。
- PR会社からの依頼を受け、企業の広報業務をサポート
- 中小企業の広報支援として、プレスリリースや取材記事を担当
- YouTube台本作成やセールスライティングにも挑戦し、ライティングの幅を拡大
ライターとして培ってきたリサーチ力や文章力を、より上流のマーケティング業務に活かすことで、希少価値の高い人材へと進化しています。
よく見られた変化2:報酬形態を見直し、安定収入を確保する
このフェーズでは、単発の原稿料ではなく、月額固定報酬や時給制のプロジェクト契約に移行する人も多く見られました。
- 「月◯本納品で◯万円」のようなパッケージ型案件を受注
- 特定クライアントと長期契約を結び、毎月決まった業務を担当
- タスク管理や社内チャットにも関わる「準業務委託社員」的なポジションになるケースも
月額固定報酬や時給制のプロジェクト契約に移行することで、収入の安定性が増し、精神的な余裕も生まれるようになります。
よく見られた変化3:単価を極限まで高め、ライティング一本で突破する
編集や広報に進まず、「BtoBライティング×効率化」の二軸だけで月収50万円を突破した人もいました。
- 1記事あたりの単価を1.5万円〜2万円以上に引き上げる
- 1日1本の執筆で月25本前後納品し、50万円達成
- 書くテーマや業種を絞り、リサーチや構成の時短を徹底する
このように、ライター一本でも50万円は達成可能であることも、実際の事例からわかります。
得意な領域で専門性を突き詰める道もあることを覚えておきましょう。
・Webライターから、マーケティング・広報支援へシフトする
・PR会社や中小企業と直接取引し、ブランディングを支援する
・YouTube台本やセールスコピーなど、新たな媒体に挑戦する
・月額契約などの報酬体系を取り入れ、安定的な収入基盤を作る
・BtoB特化+執筆効率化により、ライティング一本で50万円を突破する人も存在

編集やディレクションが苦手な場合でも、ライター1本で月収50万円を目指すことは可能です!

フェーズ5:月収50万円以上
月収50万円を超えた先には、ほとんどの人が時間の壁に直面します。
このフェーズで収入をさらに伸ばすには、「一人で稼ぐ」から「チームで成果を出す」へ、思考と行動をシフトさせる必要があります。
つまり、ライター業を事業としてとらえ、組織化・マネジメントのフェーズに入ることが求められるのです。
よく見られた変化1:編集・ディレクションにシフトし、プレイヤーからマネージャーへ
この段階で多くの人が、ライティングから徐々に手を引き、編集やディレクションといったマネジメント業務へ比重を移していました。
- 時給換算で「編集の方が効率が良い」と気づき、執筆を減らす
- 自ら記事を書くのではなく、ライターに指示を出す立場に
- ディレクション業務を主軸にして、複数案件を同時進行する
自分が書くよりも、「誰かに任せて、全体の品質と納期を管理する」動きにシフトしていくことで、限られた時間の中でも売上を伸ばしていけます。
よく見られた変化2:チームを組み、大量案件に対応できる体制を構築
さらに報酬を伸ばしていた人たちは、自分以外の人材を巻き込んで、記事制作チームを立ち上げていました。
- ライター・編集者を採用し、複数案件を同時に回す体制をつくる
- 継続クライアントから「記事本数をもっと増やせないか?」といった相談に対応
- 営業を増やさなくても、クライアント側から案件が“振られる”状態に
このように「一人でやる限界」を突破するには、チーム化=仕組みづくりが不可欠になります。
・編集・ディレクションへと役割を変える
・自分以外のライター・編集者を採用し、チームを構築する
・チームで対応することで、大量発注に応えられる体制を整える
・結果的に、個人では不可能だった売上規模に到達できる
まとめ:Webライターで収入を上げるには、今のフェーズに合った動きが重要!
・5〜10万円: 付加価値を意識し、単価アップと効率化を図る
・10〜30万円: 編集やBtoBなど、高単価領域へシフト
・30〜50万円: 専門性を深め、広報やマーケティング業務へ
・50万円〜: チームを組んで、事業として拡大する
収入を上げるには、「今のフェーズに合った動き」を取ることが何より重要です。
本記事で紹介したロードマップは、多くの先輩ライターが実際に歩んできた再現性のある道です。
自分が今いる位置を見極め、次のステップに合ったアクションを一つずつ実践していけば、収入の壁は確実に超えていけます。
焦らず、着実に進んでいきましょう。
AI時代に活躍できるWebライターを目指すならデイトラがおすすめ!
当メディアを運営する株式会社デイトラでは、未経験でも楽しく学べるオンラインスクール“デイトラ”を開講しています!
「デイトラAIライティングコース」では、ステップ形式でライティングスキル×AI活用スキルを身につけ、仕事が絶えないWebライターを目指します。
Webライターの仕事はブログ記事を書くいわゆる“SEOライティング”だけではありません。企業に取材しての導入事例の執筆や、LP(ランディングページ)のセールスライティングなど、活躍の場はたくさんあります。
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佐々木ゴウさん(@goh_ssk)
マーケティング支援を行うPXC株式会社の取締役であり、AIデジタルマーケティング本部の本部長も務めている。Webライター向けのコミュニティ「ライター組合」を主宰しており、2022年に翔泳社よりWebライティング本を出版。