Instagramはただの写真投稿アプリではなく、企業やブランドにとって欠かせないマーケティングの場となっています。
中でも、ユーザーの目を引き、サービスや商品の魅力を伝える「フィード投稿のデザイン」は、その成功を左右する重要なポイントです。
とはいえ、見た目がおしゃれなだけでは不十分。ただ美しく見せるだけでなく、しっかりと情報を伝え、ユーザーの行動につなげる工夫が求められます。
この記事では、Webデザイン初心者の方に向けて、プロのデザイナーが実際にInstagramのフィード投稿を添削した事例をもとに、「なぜそのデザインでは伝わらないのか?」「どこを直すと魅力的になるのか?」をわかりやすく解説します。
今回ブラッシュアップするデザイン課題の内容
今回ご紹介するのは、オンラインスクール「デイトラ」の人気企画「ウィークリーデザイン」に投稿されたInstagramデザインのブラッシュアップ事例です。
お題の内容は次のとおりです。
お題 | 新オープンする美容室のインスタ投稿 |
概要 | 10/30に新オープンする美容室のカフェ併設美容室「daysalon」のお店紹介投稿作成 |
載せたい内容 | ・10/30に新オープン ・コンセプトは毎日利用したくなるサロン ・おしゃれなカフェを併設(うりは手作りマカロン) ・カフェだけの利用もOK ・美容室でカフェオーダー可能 |
ターゲット | 20代女性 |
配信先・掲載先 | インスタ |
サイズ | アスペクト比1:1 |
ウィークリーデザインとは?
毎週X上で出されるデザイン課題に沿ってバナーを作成し、Xで投稿するデイトラWebデザインコースの人気企画。デイトラを受講していなくても参加できる。
プロが添削!Instagram投稿の改善事例とポイントの解説
ここからは実際に投稿された4つのInstagram投稿デザインをもとに、添削したポイントを紹介します。
ビフォーアフターの画像で比較しながら見ていきましょう。
事例1:雰囲気と視認性のバランスを取る
こちらは、高級感のある雰囲気とモデル写真の選び方にセンスが光るデザインです。特に全体の配色やトーンがターゲット層にマッチしており、完成度の高い仕上がりでした。
ただ、背景とテキストの色味が似ており、文字が見づらくなってしまっていた点が課題でした。
・2分割構成を1ページずつに分ける
グラデーションの活用は、雰囲気を壊さずに可読性を改善するテクニックとして覚えておくと便利です。
事例2:写真の配置とフォントを工夫する
2つ目の事例は、投稿の目的を明確にし、シンプルで分かりやすい構成を意識したデザインです。
1枚目のキャッチフレーズを大きく配置し、視線を引く工夫がなされていました。また、カフェと美容室の両方をイメージできる写真選びも的確で、ターゲット層の興味を引く仕上がりになっています。
しかし、フォントの選択やサイズのバランス、写真の配置などにさらなる工夫の余地がありました。
・写真の構成に「三分割法」を活用
また、Instagramは写真の構図に気をつけるとさらに素敵な投稿画像になるので意識してみてください。
事例3:伝えたい情報を絞る
3つ目の事例は、写真の数やビジュアル要素をふんだんに使って、にぎやかで楽しげな印象を演出していた投稿です。マカロンやコーヒー、美容室の風景などが多く取り入れられ、内容自体は魅力的でした。
しかしながら、1枚あたりの情報量が多く、見る側がどこに注目すればいいか迷ってしまうという課題がありました。
・要素を大胆に大きく配置
・情報の優先順位を明確に
どの要素が一番伝えたい内容なのかを整理し、それに応じて文字のサイズや位置、写真の選定を調整。
Instagramでは、全部を伝えるより、記憶に残すデザインを意識してみましょう。
事例4:細かい装飾で情報を整理する
4つ目の事例は、落ち着いたトーンで構成されたシンプル&洗練されたデザインでした。
店舗情報やロゴの扱いも丁寧で、全体に好印象を与える仕上がりでしたが、あと一歩「見やすさ」や「引きつけ力」を強化できるポイントがいくつかありました。
・装飾やラベルで情報を整理
・「三分割法」を意識した要素配置
画面を縦横に3分割し、その交点に要素を配置することで、自然で美しいレイアウトバランスに。視線誘導にも効果的です。
装飾=派手ではなく、伝わりやすくするための補助という視点で使うことがポイントです。
まとめ:“伝わる”Instagram投稿デザインになるコツを押さえよう!
Instagramの投稿デザインで大切なのは、「おしゃれさ」だけでなく、しっかり“伝わる”ことです。
特に新しいサービスやお店を紹介する場合、見た人が一目で内容を理解できるように工夫する必要があります。
そのためには次のポイントを押さえましょう。
- 伝える内容はひとつに絞る
- 文字の見やすさに配慮する
- 写真やテキストはバランスよく配置する
ちょっとした工夫の積み重ねが、“伝わる”デザインにつながります。
ぜひ次の投稿から、実践してみてください。
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独学では得られないプロの着眼点を知れるので、デザインスキルをぐんぐんレベルアップできますよ。
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ももさん(@momo_web24)
デザイン会社社長。WebアプリのUI/UX設計からHP、ロゴ作成まで幅広くWeb制作に携わっている。デイトラWebデザインコースのメンター。