Instagramのフィード投稿をプロがブラッシュアップ!参考になるデザインの工夫を紹介

Instagramはただの写真投稿アプリではなく、企業やブランドにとって欠かせないマーケティングの場となっています。

中でも、ユーザーの目を引き、サービスや商品の魅力を伝える「フィード投稿のデザイン」は、その成功を左右する重要なポイントです。

とはいえ、見た目がおしゃれなだけでは不十分。ただ美しく見せるだけでなく、しっかりと情報を伝え、ユーザーの行動につなげる工夫が求められます。

この記事では、Webデザイン初心者の方に向けて、プロのデザイナーが実際にInstagramのフィード投稿を添削した事例をもとに、「なぜそのデザインでは伝わらないのか?」「どこを直すと魅力的になるのか?」をわかりやすく解説します。

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ももさん
【講師プロフィール】
ももさん(@momo_web24
デザイン会社社長。WebアプリのUI/UX設計からHP、ロゴ作成まで幅広くWeb制作に携わっている。デイトラWebデザインコースのメンター。

今回ブラッシュアップするデザイン課題の内容

今回ご紹介するのは、オンラインスクール「デイトラ」の人気企画「ウィークリーデザイン」に投稿されたInstagramデザインのブラッシュアップ事例です。

お題の内容は次のとおりです。

お題 新オープンする美容室のインスタ投稿
概要 10/30に新オープンする美容室のカフェ併設美容室「daysalon」のお店紹介投稿作成
載せたい内容 ・10/30に新オープン
・コンセプトは毎日利用したくなるサロン
・おしゃれなカフェを併設(うりは手作りマカロン)
・カフェだけの利用もOK
・美容室でカフェオーダー可能
ターゲット 20代女性
配信先・掲載先 インスタ
サイズ アスペクト比1:1

ウィークリーデザインとは?
毎週X上で出されるデザイン課題に沿ってバナーを作成し、Xで投稿するデイトラWebデザインコースの人気企画。デイトラを受講していなくても参加できる。

ももさん
美容室とカフェという異業種を組み合わせた「目を引くテーマ」でありながら、どのように魅力的かつ情報が伝わる投稿に仕上げるかがデザインのポイントですね!

プロが添削!Instagram投稿の改善事例とポイントの解説

ここからは実際に投稿された4つのInstagram投稿デザインをもとに、添削したポイントを紹介します。

ビフォーアフターの画像で比較しながら見ていきましょう。

事例1:雰囲気と視認性のバランスを取る

こちらは、高級感のある雰囲気とモデル写真の選び方にセンスが光るデザインです。特に全体の配色やトーンがターゲット層にマッチしており、完成度の高い仕上がりでした。

ただ、背景とテキストの色味が似ており、文字が見づらくなってしまっていた点が課題でした。

改善したポイント
・背景にグラデーションレイヤーを追加
文字の下に透明感のあるブラウングラデーションを重ねることで、雰囲気を損なわずに可読性をアップ。

・2分割構成を1ページずつに分ける
1枚に詰め込みすぎず、スワイプで見せる構成に変更。情報量を適度にコントロールして、ユーザーの理解を助ける。

ももさん
美しいビジュアルを活かしつつも、しっかりと「読ませる工夫」を加えることで、ぐっと完成度が上がります。
グラデーションの活用は、雰囲気を壊さずに可読性を改善するテクニックとして覚えておくと便利です。

事例2:写真の配置とフォントを工夫する

2つ目の事例は、投稿の目的を明確にし、シンプルで分かりやすい構成を意識したデザインです。

1枚目のキャッチフレーズを大きく配置し、視線を引く工夫がなされていました。また、カフェと美容室の両方をイメージできる写真選びも的確で、ターゲット層の興味を引く仕上がりになっています。

しかし、フォントの選択やサイズのバランス、写真の配置などにさらなる工夫の余地がありました。

改善したポイント
・フォントを細め+影付きに変更
投稿全体の雰囲気に合わせて、細めのフォントに変更。そのままだと読みづらくなるため、ドロップシャドウを加えて視認性をキープしています。

・写真の構成に「三分割法」を活用
画面を縦横に三分割し、交差する4点に主な要素を配置。写真のバランスが良く見えるレイアウト技です。

ももさん
細いフォントを使う場合でも、影や構図の工夫でしっかり内容を伝えられます。
また、Instagramは写真の構図に気をつけるとさらに素敵な投稿画像になるので意識してみてください。

事例3:伝えたい情報を絞る

3つ目の事例は、写真の数やビジュアル要素をふんだんに使って、にぎやかで楽しげな印象を演出していた投稿です。マカロンやコーヒー、美容室の風景などが多く取り入れられ、内容自体は魅力的でした。

しかしながら、1枚あたりの情報量が多く、見る側がどこに注目すればいいか迷ってしまうという課題がありました。

改善したポイント
・1投稿=1メッセージを意識
マカロンの魅力、カフェが併設されていること、美容室の雰囲気など、それぞれの訴求ポイントを1枚ずつに分けてスッキリと構成。このほうがユーザーに記憶されやすくなります。

・要素を大胆に大きく配置
小さな写真やイラストをたくさん並べるのではなく、メインビジュアルを大きく使って印象付けることで、より「映える」仕上がりに。

・情報の優先順位を明確に
どの要素が一番伝えたい内容なのかを整理し、それに応じて文字のサイズや位置、写真の選定を調整。

ももさん
「伝えたいことが多すぎる」と感じたら、まずは見せたい順番を決めて、削る勇気を持つことが大切です。
Instagramでは、全部を伝えるより、記憶に残すデザインを意識してみましょう。

事例4:細かい装飾で情報を整理する

4つ目の事例は、落ち着いたトーンで構成されたシンプル&洗練されたデザインでした。

店舗情報やロゴの扱いも丁寧で、全体に好印象を与える仕上がりでしたが、あと一歩「見やすさ」や「引きつけ力」を強化できるポイントがいくつかありました。

改善したポイント
・テキストのジャンプ率を調整
情報ごとに文字の大きさや太さを変えて、視線の流れに緩急をつける。たとえば「国内最大級」や「OPEN」などは大きく・太く表現してメリハリを出しました。

・装飾やラベルで情報を整理
「住所」や「店名」などの店舗情報は、ただ並べるのではなく、ラベル化してフレームで囲むことで視認性アップ。情報が区切られて見えることで、読み取りやすくなります。

・「三分割法」を意識した要素配置

画面を縦横に3分割し、その交点に要素を配置することで、自然で美しいレイアウトバランスに。視線誘導にも効果的です。

ももさん
シンプルなデザインだからこそ、余白の使い方・ジャンプ率・装飾の入れ方で完成度に差が出ます。
装飾=派手ではなく、伝わりやすくするための補助という視点で使うことがポイントです。

まとめ:“伝わる”Instagram投稿デザインになるコツを押さえよう!

Instagramの投稿デザインで大切なのは、「おしゃれさ」だけでなく、しっかり“伝わる”ことです。

特に新しいサービスやお店を紹介する場合、見た人が一目で内容を理解できるように工夫する必要があります。

そのためには次のポイントを押さえましょう。

  • 伝える内容はひとつに絞る
  • 文字の見やすさに配慮する
  • 写真やテキストはバランスよく配置する

ちょっとした工夫の積み重ねが、“伝わる”デザインにつながります。

ぜひ次の投稿から、実践してみてください。

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