
- Shopify
- 2025.02.16
Instagramはただの写真投稿アプリではなく、企業やブランドにとって欠かせないマーケティングの場となっています。
中でも、ユーザーの目を引き、サービスや商品の魅力を伝える「フィード投稿のデザイン」は、その成功を左右する重要なポイントです。
とはいえ、見た目がおしゃれなだけでは不十分。ただ美しく見せるだけでなく、しっかりと情報を伝え、ユーザーの行動につなげる工夫が求められます。
この記事では、Webデザイン初心者の方に向けて、プロのデザイナーが実際にInstagramのフィード投稿を添削した事例をもとに、「なぜそのデザインでは伝わらないのか?」「どこを直すと魅力的になるのか?」をわかりやすく解説します。
今回ご紹介するのは、オンラインスクール「デイトラ」の人気企画「ウィークリーデザイン」に投稿されたInstagramデザインのブラッシュアップ事例です。
お題の内容は次のとおりです。
お題 | 新オープンする美容室のインスタ投稿 |
概要 | 10/30に新オープンする美容室のカフェ併設美容室「daysalon」のお店紹介投稿作成 |
載せたい内容 | ・10/30に新オープン ・コンセプトは毎日利用したくなるサロン ・おしゃれなカフェを併設(うりは手作りマカロン) ・カフェだけの利用もOK ・美容室でカフェオーダー可能 |
ターゲット | 20代女性 |
配信先・掲載先 | インスタ |
サイズ | アスペクト比1:1 |
ウィークリーデザインとは?
毎週X上で出されるデザイン課題に沿ってバナーを作成し、Xで投稿するデイトラWebデザインコースの人気企画。デイトラを受講していなくても参加できる。
ここからは実際に投稿された4つのInstagram投稿デザインをもとに、添削したポイントを紹介します。
ビフォーアフターの画像で比較しながら見ていきましょう。
こちらは、高級感のある雰囲気とモデル写真の選び方にセンスが光るデザインです。特に全体の配色やトーンがターゲット層にマッチしており、完成度の高い仕上がりでした。
ただ、背景とテキストの色味が似ており、文字が見づらくなってしまっていた点が課題でした。
・2分割構成を1ページずつに分ける
1枚に詰め込みすぎず、スワイプで見せる構成に変更。情報量を適度にコントロールして、ユーザーの理解を助ける。
2つ目の事例は、投稿の目的を明確にし、シンプルで分かりやすい構成を意識したデザインです。
1枚目のキャッチフレーズを大きく配置し、視線を引く工夫がなされていました。また、カフェと美容室の両方をイメージできる写真選びも的確で、ターゲット層の興味を引く仕上がりになっています。
しかし、フォントの選択やサイズのバランス、写真の配置などにさらなる工夫の余地がありました。
・写真の構成に「三分割法」を活用
画面を縦横に三分割し、交差する4点に主な要素を配置。写真のバランスが良く見えるレイアウト技です。
3つ目の事例は、写真の数やビジュアル要素をふんだんに使って、にぎやかで楽しげな印象を演出していた投稿です。マカロンやコーヒー、美容室の風景などが多く取り入れられ、内容自体は魅力的でした。
しかしながら、1枚あたりの情報量が多く、見る側がどこに注目すればいいか迷ってしまうという課題がありました。
・要素を大胆に大きく配置
小さな写真やイラストをたくさん並べるのではなく、メインビジュアルを大きく使って印象付けることで、より「映える」仕上がりに。
・情報の優先順位を明確に
どの要素が一番伝えたい内容なのかを整理し、それに応じて文字のサイズや位置、写真の選定を調整。
4つ目の事例は、落ち着いたトーンで構成されたシンプル&洗練されたデザインでした。
店舗情報やロゴの扱いも丁寧で、全体に好印象を与える仕上がりでしたが、あと一歩「見やすさ」や「引きつけ力」を強化できるポイントがいくつかありました。
・装飾やラベルで情報を整理
「住所」や「店名」などの店舗情報は、ただ並べるのではなく、ラベル化してフレームで囲むことで視認性アップ。情報が区切られて見えることで、読み取りやすくなります。
・「三分割法」を意識した要素配置
画面を縦横に3分割し、その交点に要素を配置することで、自然で美しいレイアウトバランスに。視線誘導にも効果的です。
Instagramの投稿デザインで大切なのは、「おしゃれさ」だけでなく、しっかり“伝わる”ことです。
特に新しいサービスやお店を紹介する場合、見た人が一目で内容を理解できるように工夫する必要があります。
そのためには次のポイントを押さえましょう。
ちょっとした工夫の積み重ねが、“伝わる”デザインにつながります。
ぜひ次の投稿から、実践してみてください。
東京フリーランスは、Webデザインを仕事にする本格スキルを学べる”デイトラ”を運営しています。
デイトラWebデザインコースでは、「理論」「言語化」「実践」を積み重ねてデザインスキルを習得できるカリキュラムが揃っています!
デザインの学習で難しいのは、自分が作ったものが良い作品なのかが判断できないこと。その悩みを解決するために、デイトラWebデザインコースには現役デザイナーから直接指導が受けられる添削課題があります。
独学では得られないプロの着眼点を知れるので、デザインスキルをぐんぐんレベルアップできますよ。
また、デイトラWebデザインコースは、随時教材をアップデート!一度受講したら追加された講座も無料で閲覧できるので、デザインスキルもどんどんアップデートし続けられる最高の学習環境を提供しています。
未経験からWebデザイナーを目指す方は、ぜひデイトラWebデザインコースをチェックしてみてください!
ももさん(@momo_web24)
デザイン会社社長。WebアプリのUI/UX設計からHP、ロゴ作成まで幅広くWeb制作に携わっている。デイトラWebデザインコースのメンター。