【入門編】HTML/CSSとは?違いや勉強方法を初心者向けにプロが解説

【入門編】HTML/CSSとは?違いや勉強方法を初心者向けにプロが解説

Web制作の学習を始めると、必ず登場するのが「HTML」と「CSS」。

名前は聞いたことがあっても、「どんな役割があるの?」「なぜ学ぶ必要があるの?」と感じている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、HTMLとCSSの基本的な役割から学ぶことで広がる可能性、学習の進め方をわかりやすく解説していきます。

Web制作に興味のある方はぜひ参考にしてください。

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はにわまんさん
【講師プロフィール】
はにわまんさん(@haniwa008
Webコーダー。コーディングを中心にディレクションからサイト運用・保守まで、Web制作全般の仕事に400件以上携わった経験あり。デイトラのマネージャーも務めている。
Daveさん
【講師プロフィール】
Daveさん(@JunichiHay20090
Web制作コーダー&メディカルトレーナー。デイトラWeb制作チャンネルの運営も務めている。

HTMLはWebサイトの「骨組み」を作る言語

Web制作を始めるなら、まず知っておきたいのが「HTML」です。

HTMLは「HyperText Markup Language(ハイパーテキスト・マークアップ・ランゲージ)」の略で、Webページの骨組みや構造をつくるための言語です。

私たちが普段目にしているWebサイトも、見た目のデザインだけでなく、その土台となる構造はHTMLによって成り立っています。

HTMLの役割はWebページの構造を定義すること

HTMLは、テキストや画像、リンクなどの内容がどこにあり、どのような意味を持つのかをWebブラウザに伝える「設計書」のような存在です。

たとえば、次のように、それぞれの要素がどんな役割を持つのかを指示します。

  • 「ここはページの見出しです」
  • 「これは本文の段落です」
  • 「この画像を表示してください」
  • 「このリンクをクリックすると別ページに移動します」

HTMLは、Webページ全体の構造を形づくる骨組みのようなものです。家づくりにたとえるなら、柱や壁、屋根といった基礎部分にあたります。

どんなに洗練されたデザインでも、しっかりした構造がなければ成り立ちません。Webサイトも同様で、HTMLが正しく組まれていることが、すべての土台となります。

はにわまんさん
HTMLはWebサイトの構造をつくる基本的な技術で、本当に大事な部分です。

HTMLを学ぶ意味とその価値

HTMLを学ぶことで得られる3つの大きなメリットを紹介します。

情報を整理して、正しく伝える

HTMLを使うことで、Webページの内容を意味ごとに整理できます。

見出しや段落、リストなどを適切に使うことで、ユーザーにもコンピューターにも情報が伝わりやすくなり、ページの内容をより正確に伝えられます。

アクセシビリティを高める

正しいHTMLの記述は、誰にとっても使いやすいWebサイトを実現します。

視覚障がいのある方が使用するスクリーンリーダーは、HTMLの構造をもとに情報を読み上げます。

意味のあるマークアップを行うことは、すべての人に情報を届けるために欠かせない要素です。

SEO(検索エンジン最適化)にも効果がある

検索エンジンは、HTMLの構造を読み取ってページの内容を理解しています。

適切な見出しタグやリストの使用は、検索結果で上位に表示されるための基本です。

HTMLを正しく使いこなすことは、検索での発見性を高め、クライアントの成果にも直結する重要なスキルとなります。

Daveさん
なぜHTMLをきれいに書くことが大事なのか、SEOにどう関わるのかという部分は、今後Web制作を続けていく上で知っておくべき重要なポイントですね。

CSSはWebサイトを「装飾」する言語

Webページの骨組みをHTMLで作ったあとは、その見た目を整える役割を担うのがCSSです。

CSSは「Cascading Style Sheets(カスケーディング・スタイル・シート)」の略で、Webサイトの色・レイアウト・文字の装飾など、デザイン全般をコントロールするための言語です。

シンプルな構造にCSSで装飾を加えることで、Webページに魅力や視認性、ブランドらしさが生まれます。

CSSの役割は見た目を美しく整えること

HTMLが家の構造にあたるとすると、CSSはインテリアや装飾のようなものです。

壁紙の色、照明のデザイン、家具の配置などを整えて、空間を美しく、使いやすく仕上げる役割があります。

CSSでできることの例
・文字の大きさ、色、フォントを変更する
・背景に色や画像を設定する
・見出しや段落の配置を指定する(中央寄せ、横並びなど)
・要素に余白や枠線をつける
・ホバーやクリック時のデザインを変える

HTMLだけでは、Webページはまるで白黒の設計図のようにシンプルです。

CSSを使うことでページに彩りや動きが加わり、情報をより見やすく魅力的に伝えられるようになります。

CSSを学ぶ意味とその価値

CSSを学ぶことで得られる3つの主なメリットを紹介します。

デザインによって個性を表現する

Webサイトは、ただ情報を伝えるだけでなく、そのサービスやブランドの雰囲気を感じてもらう場所でもあります。

色づかいや文字のデザイン、余白のとり方、アニメーションなどを通じて、「このサイトらしいな」と思ってもらえる見た目を作成できます。

CSSは、Webサイトの雰囲気や個性を表現するために欠かせない技術なのです。

多様な表現と快適なユーザー体験を実現する

CSSを使いこなすことで、アニメーションやレスポンシブ対応など、動きのある表現や端末に最適化されたレイアウトを実現できます。

トレンドに合ったデザインやストレスのない操作感は、ユーザーにとって心地よい体験を生み出します。

スキルの差別化と実務での信頼につながる

CSSは進化を続けており、新たな機能や書き方も日々登場しています。

最新技術を取り入れながらデザイナーの意図を正確に再現できる力は、Web制作者としての大きな強みです。

クオリティの高いコーディングができる人は、クライアントやチームから信頼され、選ばれる存在になります。

はにわまんさん
CSSもどんどん進化していて、今は動きのある表現やブランドごとの個性を出すようなデザインも多いです。
求められる表現をきちんと実現できるスキルがあると、現場でもすごく重宝されます。

なぜHTMLとCSSをセットで学ぶ必要があるのか?

HTMLとCSSは役割が異なりますが、Webサイトを魅力的に仕上げるには、この2つをセットで使うことが欠かせません。

HTMLだけでは、ページの内容は表示されても、見た目はとても簡素です。文字の大きさや色、レイアウトもなく、まるで白黒の設計図のようで、訪問者に伝わりにくくなってしまいます。

一方、CSSは装飾を施すためのスタイルを定義しますが、装飾する対象となるHTMLがなければ機能しません。土台がなければ、どんなに美しいデザインも意味を持たないのです。

HTMLで構造を整え、CSSでデザインを施すことで、初めて見やすく魅力的なWebサイトが完成します。

そのため、Web制作の学習では、HTMLとCSSを一緒に学ぶことが基本になります。

HTML/CSSはコーダー以外も学ぶべき?

Webデザイナーやディレクター、マーケターなど、「コードを書く職種ではないけれど、Web制作に関わる」という人にとっても、HTMLとCSSの基本を学ぶことには大きな意味があります。

すべてのタグやプロパティを覚える必要はありませんが、「HTMLは構造」「CSSは見た目」といった基本的な仕組みや制約を理解しておくことで、Webサイトの設計やチーム内のコミュニケーションが格段にスムーズになります。

また、HTMLやCSSに関する基礎知識があるだけで、コーダーとの会話も具体的になり、意思疎通の精度が高まります。技術用語に戸惑うことなく、設計意図や修正希望を正確に伝えられる「共通言語」が生まれるのです。

Web制作はチームで進めるものです。全員が基本的な技術の理解を共有していれば、目指すゴールや制作方針への共通認識も深まり、より質の高いWebサイトを作れます。

HTMLとCSSの基礎を押さえておくことは、単に知識を広げるだけではなく、現場での信頼や成果につながります。

Daveさん
深く学ぶ必要はないと思いますが、基本的なところを知ってるだけでも設計がしやすくなったり、コーダーとのやりとりがスムーズになったりしますね。

HTML/CSSの学習の進め方

HTMLとCSSの学習を進め方をの3ステップで紹介します。

1:入門書を選ぶ

まず、初心者向けのHTML/CSS入門書を1冊選んでみましょう。

図解が多く、実際に手を動かしながら学べる教材が特におすすめです。

2:実際にコードを書いてみる

本を読むだけでなく、自分の手でコードを書いてみましょう。

HTMLで見出しや段落を作成し、CSSで色やレイアウトを加えるだけでも、「構造」と「装飾」の関係が自然と身についていきます。

3:基本を終えたら、自分のページを作ってみる

一通り学んだら、自分のテーマでWebページを作ってみましょう。自己紹介や趣味の紹介など、内容は何でも構いません。

実際にWebページを作ってみると、「もっとこういう表現をしてみたい」「このレイアウトはどうやって作るんだろう?」といった疑問が自然と生まれてきます。

その気づきが、書籍では触れられていなかった応用的なテクニックや効率的なHTMLの書き方、CSSの活用方法などを調べるきっかけとなり、学びをさらに深めていくことにつながります。

はにわまんさん
まずは難しく考えすぎずに、手を動かしてみるのが大事です。
最初は丸写しでもいいから書いて動かしてみて、「こういう風に表示されるんだ」と感覚をつかんでいくことが、上達への近道だと思います。

まとめ:HTMLとCSSはどちらもWeb制作に欠かせない言語

Webページは、HTMLで「骨組み」を作り、CSSで「見た目」を整えることで完成します。

それぞれ役割は違いますが、どちらも欠かせない存在です。

HTMLとCSSの基本を知ることは、Web制作に関わるすべての人にとって大きな武器になります。

まずは入門書を手に取り、サンプルを写しながら実際にコードを書いてみてください。

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